岸博幸氏の衝撃発言
数週間前の「真相深入り!虎ノ門ニュース」より。
さっき原(英史)君が、公文書を書き換えるなんてのは有り得ないと、ほかにもよく元役人の人が有り得ないと、テレビで言っていますけども、正直には、俺、それホントかと思うことが結構あるんですよ。
つまり、一般的には書き換えることはあり得ない。これは間違いない。ただ、本当にヤバい、本当に切羽詰まった場合って、はっきり言えば、バレなければやるよね。
と、元経済産業官僚の岸博幸氏が宣っていた。さらにこうも言っている。
自分の経験からは、本当にヤバいもので、本当にバレない自信があれば、当然書き換えます。
で、それに近いことは、自分が大臣秘書官やってた時代に、それなりに見てきましたから。
岸氏が大臣秘書官の頃ということだから、つまりは小泉政権下で書き換え(に近いこと)があったと言っているのだ。
相当な問題発言だとは思うが、まーったくと言っていいほど話題に上らないのはなぜか。それは、この「真相深入り!虎ノ門ニュース」という帯番組がCSとネットでの放送に限ることと、この話は自民党に都合が悪いわけだが、この番組が保守の立場を自ら任じており、やれ右だの左だのやってるネット民は、大体にして対立陣営のコンテンツなぞ見ることもなく、それが故にこの放送がアンチ自民の目にさらされることから免れたからだろうと思う(実際、岸氏はそれを分かってこの発言したのだろう。なぜなら、他の番組では一切おくびに出さないから)。
当然ながら、公文書の書き換えなど政治的立場を超えて容認されるべきものではない。だから、この内容についてはなんとかアンチ自民のネット民の目に触れてもらって、ヒステリックに騒ぎ立てていただきたい。そして、抜本的な再発防止策の確立まで持っていければよい。
公文書の書き換え再発防止策を考える
現在、自公で再発防止策を検討するワーキングチームを立ち上げ、法改正による罰則規定の新設などを議論。数カ月以内に最終提言をまとめて政府に提出する方針
だそうだが、それに先んじて希望の党が再発防止策を提案している。内容を見る限り十分まっとうだと思うが、とりわけ、電子ファイルを原本とする項については、私もかねがねそうしたらいいのにと思っていたことだ。当然、署名付きでバージョン管理されるだろうから、こうなると原理的にひそかに書き換えることなどできなくなるし、ペーパーレス化もはかどって、さらには保管の手間も減る。
行政文書には保存期間があるが、それはなぜなのだろうか。普通は証しとして一定期間「保存しておかなくてはならないから」、と考えるだろうが、それは「保存しておくのが困難である」という前提があるからだ。そうではなくて、なぜ「困難」なのか、ということなのだが、その困難さの原因が解消されれば、永遠に保存しておいた方がいいに決まっている。もしその原因が、保管に係るスペースと手間の問題なのだとすれば、電子文書化で、一気に解決される。もう、保存期間を設定する必要などない。事実上無制限数の文書を永遠にアーカイブすることが可能なのだ。
希望の党の再発防止策は議員立法の法案として提出されるそうで、ぜひ可決していただきたい。与党もこれに乗っかってさらに揉めば、スムーズに事が運んでいいと思うのだが、わざわざ独自に提言などするというのはどういう意図か。
それが、希望の党に花を持たせないため、などというチンケな理由でないことを祈る。それじゃあ「森友問題などというチンケな問題で国政を停滞させる野党」と一緒だよ。
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