希望の党の細野豪志氏が、民進党と希望の党の合流による新党への参加を、「理念や政策を曲げれば、政治家として死ぬ」として見送るそうだが、その心意気や良し、と思う。
細野氏が現民進党の面々から嫌われていて、いざ合流となったら居場所がなくなることを予期しての行動と見る向きもあるようだが、じゃあなぜ嫌われたのかといえば、それは憲法改正に対するスタンスの違いからいち早く民進党を飛び出したからであって、いずれにせよ政策に基づいた行動の結果なのだから、責められるべきものではない。
細野氏は、野党にあって憲法改正に柔軟な立場だから、憲法改正か否かではなくて、どこをどう変えるかを議論するフェーズに、一刻も早く進んでほしいと考える私のようなものにとっては、応援すべき議員だと思っている。であればこそ、今後党を離れて、一体どのような形でプレゼンスを確保するのか、また、し得るのか、そこを注視したい。
ほぼ時を同じくして、民進党の杉尾秀哉氏が同様の理由で、しかしながら政治的には全く逆の立場で、離党を表明した。こちらも政策本位の決断であることに何ら疑いの余地はないから、細野氏と好対照(?)の事例として、その決断を支持したい。
政策を軸とした離合集散は、その政策自体の如何にかかわらず、我々有権者にしてみれば投票がしやすくなるわけだから、いいことなのである。
コメント